ステンレス鋼線とは?購入・加工依頼もご相談ください

シンドーはステンレス鋼線の取扱いがもっとも得意な領域です。販売から加工までご要望に合わせた幅広い対応が強みです。

幅広い用途で活躍するステンレス鋼線の魅力

ステンレス鋼線

現代の製造業や建設業において欠かせない素材となっているステンレス鋼線。ステンレス鋼線とは,銀色のツヤツヤした金属線束で、主に銀色のバランスが取れた能力(耐風性),耐さび性,強度,あるいは効率的な効率性を合わせ持つ特性を持ちます。

弊社では幅広いサイズや特性のステンレス鋼線を製造・加工・販売を行っております。ステンレス鋼線に関することならお気軽にご相談ください。

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ステンレス鋼線の基本特性

ステンレス鋼線は、銀色の光沢を持つ金属線で、以下のような優れた特性を持っています:

  • 耐腐食性:さびにくく、長期間使用可能
  • 優れた強度:適切な硬さと弾性を兼ね備える
  • 耐熱性:高温環境でも安定した性能を発揮
  • 衛生的:医療器具など清潔さが求められる用途にも最適

これらの特性により、ステンレス鋼線は工業分野を中心に広く使用されています。銅線、鉄線、アルミ線と比較しても、自然環境や腐食性環境に対して優れた耐性を発揮するため、過酷な環境下での使用に適しています。

ステンレス鋼線の主な種類

材質による分類

SUS304(オーステナイト系)

最も一般的なステンレス素材です。耐腐食性と加工性のバランスに優れており、溶接性も良好なため、幅広い用途に使用されています。主に家電製品、厨房機器、機械部品など、日常的な環境で使用される製品に適しています。

SUS316(オーステナイト系)

モリブデン(Mo)を添加しており、SUS304よりも耐塩害性と耐薬品性が高いのが特徴です。海水や化学薬品に触れる環境での使用に最適で、海洋機器、化学プラント、医療機器などで重宝されています。

SUS631(17-7PH)(析出硬化系)

析出硬化処理によって高強度と優れた弾性を実現したステンレス鋼です。熱処理後に硬化する性質があり、スプリングやクリップなど、弾力性が求められる機械部品に適しています。航空機部品にも利用されるなど、精密さと信頼性が求められる分野で活躍します。

SUS430(フェライト系)

クロム(Cr)を主成分とするフェライト系ステンレス鋼で、耐腐食性はSUS304に劣るものの、磁性を持ち、成形性や加工性に優れるのが特徴です。価格が比較的安価なため、家電製品の内装部品、自動車部品、厨房機器の裏面材など、コストを重視する用途に適しています。また、熱伝導性が良く、熱変形しにくいという特性もあり、IH対応の調理器具にも用いられます。

加工方法による分類

  • 冷間引き鋼線:引き抜き加工により高い精度と表面品質を実現
  • 冷間圧造用鋼線:複雑な形状への成形加工に適した特性を持つ
  • ばね用鋼線:弾性と耐久性に優れ、各種スプリングに最適

ステンレス鋼線の主な用途

ステンレス鋼線は様々な産業分野で幅広く活用されています:

産業機械部品

  • スプリング
  • クリップ
  • 固定具
  • 連結部品

自動車部品

  • ブレーキシステム
  • ハーネス線束
  • シート骨組み
  • 排気系部品

家電製品

  • 冷却ファンカバー
  • ラック
  • 内部構造材

医療機器

  • ガイドワイヤー
  • 手術器具
  • インプラント部品

その他

  • ワイヤーロープ
  • ブレードホース補強材
  • 建築用メッシュ
  • 装飾用ワイヤー

ステンレス鋼線の選び方ガイド

最適なステンレス鋼線を選ぶためには、以下のポイントを考慮する必要があります。

使用環境による選定

  • 一般環境(常温・大気中):SUS304が経済性と性能のバランスに優れています
  • 厳しい環境(海水・薬品など):SUS316がより高い耐食性を発揮します

求められる特性による選定

  • 高強度が必要な場合:硬質材を選択
  • 加工性を重視する場合:軟質材(焼鈍材)が適しています

線径と表面処理

精密機械や医療機器など、高い精度と清浄度が求められる用途では、適切な線径の選択と表面処理が重要です。用途に応じて、以下の選択が可能です:

  • 光沢仕上げ
  • マット仕上げ
  • コーティング処理

コストと性能のバランス

初期コストだけでなく、耐久性や長期使用を考慮した総合的な判断が必要です。安価な材料を選ぶことで短期的にはコスト削減できても、頻繁な交換や故障リスクが高まれば、結果的にコスト増につながる可能性があります。

よくある質問と回答

Q1. ステンレスでも錆びることがありますか?
A: はい、環境によってはステンレスも錆びる可能性があります。特に塩分や特定の化学物質に長期間さらされる場合は、SUS316などより耐食性の高い材質を選定するべきです。

Q2. 冷間圧造用とばね用の違いは何ですか?
A: 冷間圧造用は成形性を重視した材料で、複雑な形状に加工しやすい特性があります。一方、ばね用は弾性を重視し、繰り返しの変形に耐える特性を持っています。

Q3. 小ロットでの対応は可能ですか?
A: 1巻からの対応が可能です。試作品や少量生産にも柔軟に対応できます。

専門メーカーのサービス紹介

優良なステンレス鋼線メーカーでは、以下のようなサービスを提供しています:

  • 材料選定から加工まで一貫したサポート
  • 多様な材質と線径のラインナップ
  • 小ロット試作から大量生産まで対応
  • 品質マネジメントシステム(ISO認証)に基づく厳格な品質管理
  • 短納期かつコスト効率の良い製造プロセス

ステンレス鋼線のご相談ならシンドーへ

ステンレス鋼線1
ステンレス鋼線2

ステンレス鋼線は、その優れた耐食性、強度、加工性により、様々な産業分野で不可欠な材料となっています。用途や環境に応じた適切な材質選定と加工方法の選択が、製品の品質と寿命を大きく左右します。お客様のご要望に合わせた最適な材料提供から加工まで、ステンレス鋼線のことならお気軽にご相談ください。

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